着物をきよう!
私の趣味の1つ「着物」
日本伝統文化の1つでもあります。
しかし、現代の日本人は、どこまで着物を知っているでしょうか?
まず、自分の着物を持っていない。という人が大半だと思います。
また、着物はお式の時や特別な時に着る「衣装」だと思われている方も多いかと思います。
実は私もはじめはそうでした。
着物は、お式の時に着るもの、お茶や日本伝統文化を嗜む人のもの、お金持ちの人の道楽。。。
と思っていました。
しかし、着物を知れば知るほど
身近で、カラダにも良く
そして、実はコストパフォーマンスも最高な「着る物」だと知りました。
私が着物にどっぷりとハマっていくきっかけは、リハビリで出会った草履の職人さん。
彼は若い時股関節の手術をして股関節が90°曲がりません。
だから、普通に歩くのにも、椅子に座るのも大変。
ある時、エスカレーターの頂上から脚を踏み外し事故に会いました。
そして、私がリハビリを担当することになったのですが、
彼は初めて私と会った時、
「もう自分は歩くことが出来ない!草履も作れない。」と思っていたそうです。
だから、
彼は私に「俺が歩けるようになったら、お前に草履を作ってやる!」と言ったのです。
その時、私は単純に「ラッキー」と。
彼がもう歩けない。。。と絶望の縁にいるとも知らずニコニコ「お願いしま〜す♡」と言っていました。
自分の足で歩いてトイレに行く、自分の手で食事を食べる、普段は何気ないことですが、一度機能を失うと、これがいかに大切なことかわかります。
だから、私は最低限これがクリアする様に伴奏することをリハビリで心がけていたからです。
結局、事故前とほぼ変わらない位に歩けるようになり、私もすっかり忘れていた「草履を作ってやる。」約束。
これを本当に、彼は退院して果たしてくれたのです。
草履を頂いたからには、やっぱり「着物」を着てみせに行くべきだなぁ〜と考えた私。
当時の私は着物の「き」の字も無い生活。もちろん、周りに着物を着て生活している人もいませんでした。
神様の仕業なのか、出来過ぎた偶然なのですが、勤務していた病院の近くに着物のリサイクルショップがあり、閉店セールをしていました。
そこの店主と仲良くなり、中古の着物の魅力にハマっていきます。
中古の着物を扱うには「古物商」の免許が必要と知り、古物商の免許を取得して市(着物のプロが仕入れる市)に出入りして着物というものを実践で学ぶようになっていきます。(現在は免許返納)
その他にも、図書館にある着物の書籍を片っ端から借りて読破して、着物の柄や種類を覚えたり、大島紬の歴史を知ったり。
そうやって着物にのめり込んでいきました。
中古の着物を手に入れた私は、You Tubeの動画を見ながら、ほぼ実践で着付けを学んでいきました。
なので、袷のあわせが逆だったり、名古屋帯と袋帯の結び方も知らず、今思えば面白い着方も沢山してトライアンドエラーを繰り返しながら、着物が自分で着られるようになっていきます。
友人との飲み会や食事会はもちろん、1人で地元の喫茶店でお茶するだけでも、着物を着て出かけていきました。
私が着ている着物は殆どが「中古」。
中古と言っても1回も袖を通していない着物も山程あり、それが、普段のワンピースより安く販売されいたもの。
着物にハマって2年もしないうちに、桐たんす(祖母の形見)に入りきれない位になりました。
実際に着物を着て生活をしてみると、
これが、本当に良いことが沢山あると気が付きます。
- 姿勢が良くなる
- 呼吸がしやすい
- 気分がシャキ!っとする
- 草履(下駄)は足のトレーニングになる
- 体幹筋が自然に鍛えられる
- 着物を着ると「冷え」と無縁になれる
- 所作がきれいになる
- お店で特別に扱ってもらえる(例え¥1000の着物でも)
- 自分は良いオンナだと勘違い出来る(笑
- 絹(着物の素材は、昔は基本は絹、今はポリエステル等あり)だと着ていて肌が痒くならない
- 静電気が起きにくい
- 持ち物を袖や帯の隙間に入れられるので荷物が少なくて済み、忘れ物が減る
などなど、カラダのプロの視点からみても生活者としても良いこと尽くしでした。
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睡眠Bodyコンサルタント、理学療法士、著者
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