疲労のお薬は良質な睡眠が一番

人間の体には、生命活動に危険が及んだとき、それを察知して知らせる3つの アラームが備わっています。

3大生体アラームを発っするのはメオスタシスが崩れた時!

ホメオスタシス(生体恒常性)とは、環境の変化に影響されることなく、体の機能を一定に維持しようとするものです。

ホメオスタシス(生体恒常性)が崩れた時、警告として発せられるのが「痛み」「発熱」「疲労」3大アラーム

「疲労」は「痛み」や「発熱」と 並ぶ、生体の3大アラームの1つです。

 

痛みは、病気やケガなど体に異変が起きていることを示す危険信号。

発熱は、 ウイルスや細菌などの侵入を知らせる警告。

そして疲労は「休息をとらない と健康が損なわれてしまう」ということを知らせ、オーバーワークで心身が疲弊してしまうことを防ぐためのSOS信号です。

 

がんや肝炎、うつ病など病気によって引き起こされる疲労もありますが、健康な人における疲労は、医学的には「運動や肉体労働などの身体的な作業負荷やデ スクワークなどの精神的な作業負荷が連続したときに見られる、身体的あるいは 精神的パフォーマンス(作業効率)の低下現象」と定義されます。

具体的には、 思考力や注意力の低下、動作が緩慢になる、行動量が低下するなどの変化であり、 体がだるい、肩や腰など体がこるといった症状をいいます。

 

疲労を感知するのは脳で、肉体的・精神的な負荷がかかり過ぎて体がエネルギー不足状態に陥り、修復・回復のために休息が必要だと脳が判断すると不快感や 倦怠感をもたらして、ただちに休息や睡眠をとるよう警告を発します。

とはいえ、 痛みや発熱は自覚しやすく、痛みや発熱が続くと私たちは危機感を覚えてすぐに対処しますが、疲労は個人の感覚によるところが大きく、痛みや発熱のように明確な基準があるわけでもないため、軽視されやすいです。

 

疲労を改善するのは、高価な栄養ドリンクでも、スタミナ飯でもなく、良質な睡眠。
疲れたな!と感じたら、早めに休息をとり、良質な睡眠で疲労を撃退しましょう。

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矢間あや
睡眠Bodyコンサルタント、理学療法士、著者

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