その運動「トレーニング」?「体調を整える」??

さて、
最近、SNSや本を読んでいてみんな定義が違うんだぁ!と、思ったことを今回はお伝えしたいと思います。

私が提案している3つステップで体を整えるメソッド

体の「調子を整えること」「身体の状態を良い状態にすること」を目指しています。

何が言いたいのかと言うと、
「トレーニング」という概念と「体調を整える」の概念がごちゃまぜになっているのだと見ていて思いました。

 

 

なぜなら、「調子悪い運動しよう!」というとなぜだか皆様、いきなり、きつい運動やスクワット、ランニングに飛びつくからです。

どこかで見て、やっている事は同じなかもしれませんが、目的が違えば結果が違うのは当然ですよね。

だから、「良かれ」と思ってトレーニングして体を壊す人が続出するのだと思いました。

 

体調を整えるための方法を「コンディショニング」と言ったりします。

コンディションという言葉を調べると、その時の調子・状態。とあります。

要するに「体の調子を整える」ことです。
「予防」「調整」「維持」「機能改善」などの言葉が当てはまるのではないでしょうか?

 

「トレーニング」という言葉を調べると、

訓練。練習。鍛練。 とあります。要するに今より上達するためのもの。

もっと噛み砕くと
「強化」、「上達」、「根性」などの言葉が当てはまるのではないでしょうか?

 

アメリカでは、体調を整えるという「コンディショニング」という概念は、すでに一般にも浸透していると、もう随分前に聞いたのを記憶しています。

出来るトップアスリートや競技選手この違いを理解していて、メニューに取り入れているはず。

というか、ここを理解していないで、訓練ばかりだと選手生命が短くなるので、出来るトレーナーは必ず「トレーニング」だけはやらせないはずです。

が、

日本では、まだここがごちゃまぜになっていて、

運動=体に良いもの=全部トレーニング

となっている気がします。

要するに、体調を整えるための運動(行動?)という概念がまだまだ一般には浸透していないのだと思いました。

 

例えば、

私は病院で自転車こぎ(エアロバイク)をさせることがあります。

回復し、元気になり、退院が見えてきた人にメインで処方していました。

理由は、どんなに元気になったと言えども、いきなり元の生活ができる体になるわけでなく

また、「自分では出来る!」と思っていても、病院の生活は本当に動かないので体の準備ができていないことが多いからです。

これを「運動会のお父さん現象」と私は呼んでいます。

この時、「10時間、同じスピードでこいでも、その後すぐ私と漫才が出来るペースでこいでください!」と指示をします。
時間ははじめは10分、次の日は20分、その後から30分40分と徐々に時間を増やしていきます。

目的は病院にいると動かなくなるので、

ある程度の機能改善をさせること。

関節や筋肉等を自主的に動かし今まであまり動かしていなかった関節運動やマッサージ効果を期待すること。

ボーとしている時よりは安全に心拍数も上がる。

などの理由でやってもらいます。

目的は体調を整えるための運動処方「コンディショニング」なのですね。

ですが

患者さんの中には上記を「トレーニング」という前提で受け取る方がいます。

「コンディショニング」という概念がない人。

私の目を盗んで、やっったら超スピードで汗だくでこぐのです。

これは「トレーニング」という概念しかないから、ダラダラこいでも意味ないじゃん???としか思っていないのだと思います。

要するに、この違いを理解していないから、闇雲に運動すればOK〜♪となるから、良かれと思って「運動」しているのに痛みや不調が出るのは自分の努力が足りないから。。。という日本人が大好きな根性論に発展するのだと思いました。

 

もちろん、トレーニングは大切です。
が、体が出来ていない所にトレーニングを乗せても怪我します。

家を建てるのに土台が無い所にいきなり上モノを乗せないですよね?

自分は何のために、その運動をしているのか?言えますか?

これ運動も仕事も人生もすべて同じ。

 

また、気になる部位だからそこをトレーニングすれば良いのか?と言うと実はそうではなかったり。。。
例えば
お腹が出たからと言って闇雲に「腹筋」して、腰痛が消えないと悩む人は実は腹筋はNG行為。

 

ただね。

筋トレもやり方によってはコンディショニングになる方法もあります。

よく雑誌などで紹介されているのですが、トレーニングという概念しかなければ当然、トレーニングとしか捉えてないので、頑張って運動しますよね。

特に男性は優劣の世界で生きているので、自分がこんな簡単なトレーニングさせられて屈辱・・・系の思想になり、どんどんトレーニングになる傾向があると私は思っています。

体を整える「コンディショニング」は、出来る、出来ないという「トレーニング」視点を一度手放さないと、なかなか難しいのです。

 

だから、ビジネスパーソンにはもっと「体を整える」運動をして欲しいと思っています。

「体を整える」ということは、

考え方やモノの見方をも変化させる行為であり、

体調が良いのだから当然、

笑顔も出るし、余裕も出るし、アイデアも出やすくなる(人による)ので、

人生が楽しくなっていくものだと思っています。

この辺りはまた今度。

 

もし、「私はどうすれば良いのか?」と思った方はご連絡ください。

アドバイス出来ると思います。

 

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矢間あや
睡眠Bodyコンサルタント、理学療法士、著者

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